ミンティというのは大学時代からの旧友のあだ名だ。名字が「草」川だから、中学生の時からあだ名がミントで、建築学科に入ってからミンティとなったそうだ。2007年に理Ⅰから建築学科に進学した時のクラスメイトで、出席番号が隣だったのがしゃべり始めたきっかけだ。今まで何かと縁がありかれこれ付き合いは10年にもなる。
大学3年の時、ミンティは所属のオーケストラサークルのために留年した。それで学年が別になり一旦疎遠になったのだが、今度は僕の方が修士1年の時に海外インターンのために留年した。そしたらミンティが1年遅れて修士で同じ研究室に入ることになり、また同期として研究生活を共にすることに。就活の時は同じ会社を受けたこともあったが、結局僕だけがその会社に入ることになった。修士の卒業からは別々の会社に就職をし、また少し疎遠になった。
しかし同じような時期に、それぞれの会社で僕もミンティも人事から海外留学制度を活用しないかと誘われた。お互いに準備していることは知らなかったのだが、僕は建築の修士を、ミンティは経営学の修士(MBA)を目指して勉強し、二人とも合格した。そして、全く同じ時期に僕はボストン、ミンティはピッツバーグの大学に留学することになったのである。
二人とも英語の点数がまあまあな感じだったので、学期が始まる前に英語の授業をとる必要があった。僕はボストン大学で行われるGSD指定のプログラムに入学したのだが、なんとミンティも同じようにボストン大学のMBA向けの英語プログラムに入学することになった。
というわけで、なんと再び2017年の7月という時期を、一緒にボストンで過ごすことになったわけである。こんなに縁がある人なんているのかと思う。海外生活を始める時期に仲の良い友人が近くにいる状況なので、色々な情を共有し多くの時間を一緒に過ごした。
ミンティは音楽への情熱がものすごい。バイオリンの腕前がプロ級で、上に書いたオーケストラサークルでもコンサートマスターを務めていた。今でも音楽に対する情熱は衰えることがない。飲み会やイベントのたびにバイオリンを持ってきては、その場で生演奏をしてくれる。上の写真は共通の友人の結婚お祝いのパーティでの演奏だ。演奏を終えるたびに、その場のスターになってしまう。
極めつけは、ボストン大学での英語の授業の最終日に、英語学校のロビーで演奏会を開いたことだ。自分から演奏会をしたいと先生に持ちかけ、トントン拍子で話が進み、英語学校のロビーでミニ演奏会が開かれることになった。演奏会には40人ぐらいが集まり、終わってみればミンティのことを知らない人も含めて拍手喝采だった。
音楽への情熱を持って、異国でも恐れずに自分を出していく姿勢はすごい。そうやって彼の周りに人の輪が生まれていく。その精神を見習って、僕も人の輪を広げられるよう頑張らなければならない。
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