GSDな自分3.0

ボストンに来てから11ヶ月が経ち、留学もようやく折返し地点に到達した。ボストンの季節も長い冬がやっと終わり、春が急速に過ぎ去って一気に夏になった。

1学期目は何もできなくて自分を責めすぎる傾向が強かったのだが、今は「まあ1学期目は仕方ないな」と思うようになった。

1学期目と2学期目の違いを考えてみると、やはり英語で学習する環境への慣れだと思う。まず、リスニング力。1学期目は全然聞き取ることができなかった癖のあるクラスメイトのアクセントも、何を喋っているのかわかるようになったし、テレビのバラエティやドラマを見ていても(未だに字幕を表示して見てはいるが)以前よりもっと楽しい。

リスニング力の向上を巷では「耳に穴が開いた」という表現をするらしいが、自分的には穴が開いた程ではないかな。。というところだ。むしろもっときれいに穴が開いて欲しい。これからもテレビを見るなどして徐々に改善していくのを願うばかりだ。

次はスピーキング力。これはだいぶマシになった。1学期目に克服することのできなかった、「人前で発言する時に緊張がMAXになり頭の中が真っ白になってしまうスランプのような状態」はもう殆ど起こらない。また、英語のロジックの中でどのような順番で言葉を選べば効果的か、英語圏の人が納得する話のオチの付け方などを考えながら話すようになったので、その点も大きいだろう。

それでも時々変なスイッチが入るとことがある。日本語での思考が頭の中で暴走する状態になり、英語として言葉を構成できなくなってしまうのだ。これを避けるためには、英語で思考して英語で発言する量をもっと増やしていくしかない。

以上のような変化があったおかげで、そのクラスでの最高成績を示すDistinction/High Passを4クラスのうち3クラスとることができた。これは自分としてはとても嬉しい成果な一方で、2学期目が1学期目よりだめだったと感じる点もある。

1学期目に比べて2学期目は成長できていないんじゃないかという懸念だ。1学期目はできないことをやろうとしたり、自分の全く知らない領域で学ぼうと努力した。一方で2学期目は、自分のある程度得意な領域で腰を据えて勝負をかけたので、高い成績を取れたりインターンが決まったりしたのは良かったのだが、成長の度合いは1学期目より少ない気もする。

ただ、改めてブログを読み返してみると、かなり学びの大きかった学期でもあった。ジョアン・バスケッツから叩き込まれた都市デザインの基礎は今後も大きな支えになるのは確実だし、City By Designで作った歴史をひも解く絵からはアメリカの精神のようなものを実感することができた。

来学期はさらにジャンプアップできるよう、自分の苦手な分野、新しいことを戦略的に挑戦して自分の領域を広げていこう。自分が建築家・都市デザイナーとしてどうれば世界に貢献できるかという、卒業後の長期スパンの目標も明確にしなければならない。何はともあれ、こんな贅沢を過ごせる時期は人生に二度と来ないだろう。

GSD World - ハーバード大学建築・都市デザイン留学記

建築と都市デザインをハーバード大学デザイン大学院(GSD)で勉強する川島宏起のブログです。

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