小さくて暖かい街

東京暮らしが長かったせいか、大きくて冷たい街に住むのに慣れていたんだと思う。そして、今回に留学をする前には、アメリカという国はもっと大きくて、冷たい街なのではないかと考えていた。去年にロサンゼルスに出張に行った時に、とにかく街のスケールが大きく、公共交通機関も発達してないので、車無しでは何もできなかったからだ。

ただ、このブログのタイトルにもあるように、ボストンは小さい街だ。ハーバードやMITのあるケンブリッジのエリア、中心地のボストンのボストンのエリアが生活の中心になるのだが、その大きさは東京駅から東京駅から東大・上野・日暮里ぐらいの範囲とほぼ同じである。歩道、車道、自転車道がきれいに整備されていて、歩くのと自転車があれば生活に困ることはない。

ボストンの夏は最高だ。湿度も低く、日陰が涼しいので、多くの人がランニング、サイクリングを楽しんでいる。芝生も日本みたいに雑草地帯のようではなく、ちゃんとした芝生なので、とても気持ちが良い。冬は逆に雪に埋め尽くされ、厳しい寒さもあって屋内にこもるしかないという。それは夏に外で色々したくなるわけである。ご覧の通り、ボストンとケンブリッジの間を流れるチャールズリバーでは、天気が良いとボートやカヌーやヨットがあちこちに浮かんでいる

また、街の人もとても親切で暖かい街だ。店の人も質問すれば何でも教えてくれる。ボストンの地下鉄・バス網である"T"のチャージ用のカード(日本で言えばパスモのようなもの)を購入する時は、乗る頻度はどのくらいか聞かれ、どのくらい乗るんだったら何を選ぶのが一番特かを細かく教えてくれた。

日本だと、特に東京だと、何か聞くと迷惑をかけるとか、余計なことを言うと失礼だとか、暖かさを通り越した気遣いがあり、逆にとても冷たく感じる。その奥ゆかしい暖かさのようなものよりも、普通にそこにある親切さや暖かさのようなものがとても楽に感じた。

とにかく、ボストンでの生活は快適である。

GSD World - ハーバード大学建築・都市デザイン留学記

建築と都市デザインをハーバード大学デザイン大学院(GSD)で勉強する川島宏起のブログです。

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