というのは授業のタイトルだ。3dsmaxを使った3Dモデリングと3Dプリンターをつかったデジタルファブリケーションを学ぶ。GSDの中でもMarchⅠかⅡの学生の履修が多く、自分のような都市系の学生は1人しかいない。履修した理由は、アメリカ来たからにはごりごりの3D系のクラスを取りたかったのと、読書系のクラスではない気分転換になる授業をやりたかったからだ。
授業を教えているのはヴォルカン・アルカノグルというイギリスのフューチャー・システムズ出身の建築家・3Dアーティストである。ゴリゴリの三次元系の造形に強く、各地でパビリオンやアートのプロジェクトを行っている。3Dモデリングを使った造形の分野で実作品を継続的に作って活躍できている、世界でも数少ないデザイナーのうちの一人である。
授業では、まずAutodeskの3dsmaxを学ぶところから始まった。大学2年の時にも学んだが操作法はすっかり忘れてしまっていたので、ソフトを覚え直すようなものだ。操作性はMADにいた時に学んだMayaにかなり近い。授業ではサブディビジョンモデリングと呼ばれる、立体を構成する点を一個一個調整して形作りをする技術を学んだ。
最初に与えられた課題は、スーパーカーの造形のトレースだ。自分の場合はSSC Altimate Aeroという車種を割り当てられた。その中で特徴的なディテールを選び、それを授業で学んだ技術を使いながらトレースし、形の成り立ちを理解するというものだ。モデリングにはかなりの時間がかかってしまうのだが、やはり手を動かすことが楽しい。集中すれば深夜でもいくらでも作業ができるので、やはりこの授業をとって正解だった。
次の課題はモデリングしたディテールを組み合わせてタワーを作るものだった。自分の場合はMADにいた時の感覚で、ディテールを流動的に溶かすような造形をした。他のクラスメイトも思い思いの造形のタワーを作ってきたのだが、自分が作ったタワーはいまいちウケが良くない。一方で、トランスフォーマーのようなバキバキなようでスムーズな造形のものの方がウケが良い感じだ。もしかしたら造形の密度が重要なのかもしれない。
この環境の中でも認められてもらえるような造形の感覚を身につけることが、また一つ成長に繋がるのだと思う。今までと違う世界を覗き込み、その中で自分の居場所を見つける作業は本当に楽しい。
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