ボストンは寒い寒いと警告され続けてきたので、どれだけ寒いのかと冬の前からずっと気構えていたのだが、結論としてはやはり寒かった。2017年末に寒波が来た時は日中の最高気温が-10度を下回るのが普通。外出する時は太陽が出ている間にいかに用事を済ませるかということが至上命題だった。
特に、-20度程度の気温の中で正面から風が吹いてくると、顔が痛くて本当につらい。日本にいた時は、ダウンジャケットのフードやその先端についているファーなどは装飾としか認識していなかった。しかし、ボストンではそれらはれっきとした防寒アイテムであり、使うだけでどれだけ暖かさが増すかということを身を持って実感することとなった。
ボストンは公共交通期間が充実していてコンパクトかつ歩きやすいし車のいらない素晴らしい街だ、ということは夏にブログで書いていたが、冬になると全くそうではない。東京のように冬休み中に街で出歩くということが不可能なので、ただ家の中にこもるだけの日々が続く。
それだけ寒ければ川も凍りつくのでこれがまた物凄く美しい風景だ。しかし、なにせ寒いので写真を撮りに行くのもかなり気合を入れなければならない。本当はもっとじっくり撮影したいものなのだが、3分ぐらい撮影したところですぐに屋内に戻ってしまうのが、自分の限界である。
ボストンは冬の間に雪が降ることはかなり普通のことなので(新潟のように物凄く積もることはないが)雪対策もしっかりしている。雪が降るとすぐに除雪車が稼働し、道が凍らないため青い塩のようなものを撒いていくので、雪が振った翌日でもあまり困ることはない。
驚いたのが、雪の時であってもほとんどの人が傘をささないことだ。防水・防寒のダウンを着込んでフードをかぶってどんな雪の中でも歩いて行くのが普通で、傘を差しているのはアジア人(日中韓系)しか見かけない。
試しに自分も真似して傘なしで行ってみると、実はあまり不便も感じないことに気づいた。ささいなことではあるが、大局的に見てOKなら楽に済ませよう、というアメリカの空気に触れた気がした。
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