地図の概念9月から建築・都市デザインコースの授業がスタートした。その準備であるプレタームでは、都市デザインの基本的な技術であるGISを使った地図作りのワークショップがあった。GISとは、都市の地図のCADデータを編集するソフトだ。その一本一本の線に地球上の座標や、道路の名前、ビルのオーナー名などの情報が紐付けられていて、どの地域が富裕層が多いか、どこが公共交通機関へのアクセシビリティが良いかなどの情報を、地図上に可視化することができる。そのデータをRhinocerosにエクスポートすれば、Grasshopper等を使ったアグレッシブなビジュアル化が可能だ。GSDの建築・都市デザインコースは基本的に建築教育を受けていないと入れない学科だ。逆に言...27Sep2017
VIA57 / BIG先日ニューヨークに行った時に、世界的な建築事務所のBIGが竣工させたVIA57という集合住宅を見てきた。建設前にBIGが発表してからずっと気になっていた建物なので、ニューヨークに行った時は必ず見ようと思っていたのだが、なんとクラスメイトのルービンの奥さんがそこに住んでいるということで、中まで見れることになった。VIA57はマンハッタンの西岸の中央に位置し、ハドソン川に面した建物だ。ロの字型のボリュームをHPシェル状に捻った三角形状の外観が大きな特徴で、ニューヨークの中でも異彩を放っている。ただ、なぜこれほど特徴的な形状をしているかというと、できるだけ多くの住戸からハドソン川へのビューを確保するためだ。ロの字型の平面を高層化しただけで...15Sep2017
GSDの多様性と9月の頭から新学期が開始ということで、その前に入学のオリエンテーションがあった。事務的な内容についてレクチャーを受け続けたり、他の新入生との交流会があったりするイベントだ。一番重要なのがGSD学部長のモーセン・モスタファヴィによる挨拶で、それが入学式のようなものなので、参加者も多かった。挨拶の中で面白かったのが、GSDの多様性の話だ。新入生は400人ぐらいで、その52%は留学生、全体の半分以上が女性だという。世界中の42の異なる国からの、200以上の異なる大学を卒業した学生が集ってきている。そのうちの20人前後が、それぞれニューヨーク近辺、シカゴ近辺、ロサンゼルス近辺、そして北京から来ているとのことだった。中国の勢いがすごい笑これだ...13Sep2017
ボストンで美容室に行く出国してから1ヶ月以上が経った頃には髪もいい加減伸びたので、ボストンで美容室に行った。前に中国で半年を過ごした時も、海外で髪を切ること抵抗があったのだが、日本より安いしサービスも至れり尽くせりだったので、良い思い出だ。今回状況が違うのは、ここはアジアじゃないということだ。僕のようなストレートでハネる髪質は欧米人には少ないため、現地の人が普段行くような美容室で髪を切ってしまうと、右の後頭部のハネグセがまたあらはになってしまう。それだけは避けたい。出国前に日本でいつも切ってもらっていた美容師さんに、アメリカの美容室事情について聞いたことがあった。極端な例で言えば、現地の美容室の技術に見切りをつけ、日本人同士で髪を切り合うということもがあ...06Sep2017