ハイブリッド・フォーメーションというのは授業のタイトルだ。3dsmaxを使った3Dモデリングと3Dプリンターをつかったデジタルファブリケーションを学ぶ。GSDの中でもMarchⅠかⅡの学生の履修が多く、自分のような都市系の学生は1人しかいない。履修した理由は、アメリカ来たからにはごりごりの3D系のクラスを取りたかったのと、読書系のクラスではない気分転換になる授業をやりたかったからだ。授業を教えているのはヴォルカン・アルカノグルというイギリスのフューチャー・システムズ出身の建築家・3Dアーティストである。ゴリゴリの三次元系の造形に強く、各地でパビリオンやアートのプロジェクトを行っている。3Dモデリングを使った造形の分野で実作品を継続的に作って活躍できている、世界で...27Oct2017
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館週末にボストンの美術館めぐりをした。海外で最大の日本美術コレクションを持つと言われるボストン美術館は当然すごい。だが自分にとって印象的だったのは、そこから徒歩10分ぐらいの距離にある、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館だった。近年はレンゾ・ピアノによる増築で有名だが、美術館としてのスタイルが今まで見たこともないものだった。美術館の名前の由来は、このコレクションを作り上げた人物の名前そのものである。資産家かつ目利きだったイザベラは、自分のコレクションの展示のための邸宅を建て、それが現在の美術館となっている。彼女が1924年に死去してから、今でも当時と変わらない配置で美術品が展示されている。その展示のスタイルは異色だ。普通の美術館...23Oct2017
形と形式の違い建築・都市デザイン学科の設計スタジオの第二課題は、アメリカの代表的な都市の1ブロックにデザイン提案をするものだ。ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスの三都市の中から1つを選び、それぞれの都市の特性に合わせて取り組む必要がある。どれも京都と同じ碁盤の目のような都市なので、その標準サイズのグリッドに対する提案は、ある程度どの場所にでも適用ができる。その課題説明の中で口酸っぱく言われたのが、「形と形式の違いを見極めてデザインしなさい」ということだ。元の英語の言葉で言うと、形"Form"と形式"Type"の違いをしっかり理解することが重要だ。その差は何か。形"Form"は、どんな形でも良い。直方体も形だし、流線型も、球もなんらかの形だ。機能が...17Oct2017
グッゲンハイム美術館8月にニューヨークを訪れた時に感動した建築のうちの一つが、フランク・ロイド・ライト設計のグッゲンハイム美術館だ。ニューヨークを旅行した友達の殆どがら、良かったということを聞いていた建物なので、ずっと気になっていた。最寄りの地下鉄から歩いて10分ぐらい、セントラルパークに面した道沿いにグッゲンハイム美術館がある。同じ駅で下りる観光客の中にはニューヨーク最大のメトロポリタン美術館に行く人もいるので、交差点で曲がる方向で観光客の興味の違いがわかり、ちょっと面白い。11Oct2017
英語の思考のレベルこちらに来て3か月が経とうとしている。英語のスキルは徐々に向上しているが、日本で使っていた英語のレベルと、現地の大学院で本格的に学ぶための英語はレベルがあまりにも違うので、正直ついていくのに必死である。まずは読むこと。文書化されているものが語彙のレベルが一番高いので、読書の課題をこなす際には辞書が必須だ。漫然と辞書を引くことを繰り返しても成長がないので、調べた単語は単語帳に記録し同義語や例文も併記することで、なるべく頭の中に残るようにしている。すると、少しずつではあるが、普段から使える単語が増えてくる。次は聞くこと。これだけは自然にスキルが上がることに期待するしかない。授業で話されるような内容の大抵はわかる。ただ、ものすごく早口な人...01Oct2017