アメリカで字幕機を使って映画を見るアメリカ赴任中や留学中の人たちに共通することで、「仕事や勉強には支障がないんだけど、映画のセリフが全然聞き取れない…」というのがあるだろう。映画の中に出てくる人は、キャラクター付けを明確にさせるために、声がやたらと特徴的だったり、強い訛りで話したりする。そのため、何言っているのかわからないことが本気で多い。特にSF・アクション映画の場合は専門用語・特殊な言葉が出てくる場合が多く、英語が聞き取れないから分からないのか、単語を知らないから分からないのか混乱してしまう。映画が終わった頃には「まあ日本で見る時に比べて50%ぐらいは楽しめたかな。。」となるのが殆どだ。一方でアメリカのテレビを見る時は、字幕をONにすればバラエティやドラマもかな...22Jul2018
シェイプ・オブ・ウォーター先日に日本に帰国した際、飛行機の中で2018年のアカデミー賞で作品賞・監督賞・美術賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督のシェイプ・オブ・ウォーターを見た。デル・トロ作品は今まで見たことがなかったのだが、監督自身のドローイング(https://gigazine.net/news/20130816-guillermo-del-toro-sketchbook/)がとにかく有名なので期待していた。結果としては映画が始まって開始10分ぐらいで、デル・トロ監督の空間・映像そしてディテールのセンスに圧倒されてしまった。自分は別に映画を作っている人間でもないので、こんな事を考えるだけで奇妙なのだが、この人に一生勝てることはないのだなと感じてしまった...15Jul2018
落水荘ミースのファンズワース邸に続き、モダニズムの世界三大巨匠によるもう一つの住宅、世界で最も有名な住宅とも言ったほうが良いかもしれない、フランク・ロイド・ライトによる落水荘を見に行ってきた。落水荘については日本のTV番組でも何度も取り上げられている。何と言っても自然の滝の上に建つという究極の立地が魅力なのだ。建築を学ぶ人間としては一生に一回は訪問したい場所でもある。落水荘を見学するには(https://www.fallingwater.org/visit/tours/fallingwater-tours/)のサイトで事前予約が必要だ。今回購入することができたチケットは30ドルのガイドツアー。80ドルの"In-Depth"ツアーでは外観・...08Jul2018
共感の美学:ストーリーを活かすアメリカ社会前回に引き続き、共感の美学を貫くアメリカ社会について書きたい。ストーリーを活かすのがうまいという性格が良い方向に転ぶと、とても素晴らしいものにつながる例だ。自分が子供のころからある番組として日本にはSASUKEがある。TBSの筋肉番付という番組から派生した、体力と筋力とバランス、運動神経に自信がある人たちが、アスレチックの超難しい版のような障害を次々にクリアしながらゴールを目指すものである。この番組の人気は日本では下火になってしまったのだが、アメリカにほぼ同じ内容で輸入された「American Ninja Warriors」という番組があり今でも超人気だ。アメリカの番組は基本的にシーズン制なので、1シーズンで10回ぐらいの放送に番組...02Jul2018